診療科目

入れ歯(義歯)

歯を失ってしまった場合の治療法として最も一般的なものが入れ歯です。手術が必要なインプラントや、両隣の歯への負担が大きいブリッジと比較しても、身体への負担が少なく安全な治療法だといえます。
当院では、入れ歯が合わなくなってお困りの方や、インプラント治療ができないといわれた方へ、最適な入れ歯をご提供しています。入れ歯には保険が適用できるもの、自費でつくるものがありますが、保険・自費を問わず患者さんが納得して使える、お口にぴったり合ったものをおつくりします。入れ歯のことでお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

歯を失うと顔の表情も変化する!

歯は内側から顔の形を支えています。そのため、歯を失い咬み合わせのバランスがくずれてしまうと、咀嚼する機能を失うばかりでなく、顔貌の変化の原因になってしまいます。
※食べ物をよく噛んで味わうことを咀嚼(そしゃく)といいます。

歯が全部ある健康な状態

歯が全部ある健康な状態表情豊かで活力がみなぎっています。
歯の咬み合わせの良い健康な状態です。
歯の咬み合わせは、食べ物を噛む、声を出す、飲み 込むという動作の他に、頭を支え全身のバランス を整える重要な役割があります。

歯が1〜2本なくなった状態

 歯が1〜2本なくなった状態はじめはあまり変化は見られません。
しばらくすると、抜けた歯の両隣の歯が傾いて きたり反対側の歯が伸びてくるなど、全体の咬 み合わせのバランスが崩れはじめます。
それにより、肩こりや頭痛などに悩まされるよ うになります。

歯が数本なくなった状態

 歯が数本なくなった状態顔にシワが増えるなど見た目が変化します。
咬み合わせのバランスが取れていないため、食 事も食べづらく、残っている歯もやがて異常が 見られるようになります。
また、だ液が少なくなったり、頭痛や疲労、食欲 不振など体の不調が増えてきます。

すべての歯がなくなった状態

 すべての歯がなくなった状態口元や顔全体の見た目がかなり変化します。
歯がなくなると、通常の食事を摂ることができ なくなり、しっかりとしゃべることも飲み込む ことも難しくなります。
また、オシャレやお化粧をしなくなるなど意欲 が低下し、近年では認知症の進行にも影響があ るといわれています。

失った歯をそのままにしていると危険

むし歯や歯周病、あるいは外傷などにより歯を失った場合、人口の歯で失った歯を補完します。この場合、歯の機能的な補完や見た目の補完だけだと思われている方も多く、「特に気にならないからそのままでいいや」と放置されている方を見かける事があります。
しかし、それはとても危険な行為です。なぜなら、歯は、空いたスペースに移動する、という性質を持っているからです。
例えば、上の歯が抜けたままになっていれば、噛み合う下の歯は少しずつ上に向かって移動しはじめます。また、左右の歯も空いたスペースに向かって倒れはじめるのです。つまり、1本の失った歯によって、口腔内全体のバランスが崩れはじめてしまうのです。
口腔内全体のバランスが崩れる事で、噛みにくくなってしまったり、しゃべりにくくなってしまう、といった悪影響が出始めます。そうならないよう、歯を失った際にはしっかりと治療をおこないましょう。

歯を失ってしまったら歯を補う治療が必要です
1.健康な状態

健康な状態歯がすき間なく並び、バランスを保ち安定しています。
歯肉や骨も健康です。

2.奥歯を抜きました

歯が無くなったことにより、全体の咬み合わせのバランスが崩れはじめます。

奥歯を抜きました

3.抜けたままにしておくと、お口全体に様々な障害が現れてきます

抜けたままにしておくと、お口全体に様々な障害が現れてきます◆奥歯の咬み合わせが低くなり、前歯が出っ歯になります。
◆咬み合わせが乱れ、食べにくくなります。
◆歯のすき間に食べかすがたまり、ムシ歯や歯周病がひどくなります。
◆姿勢が崩れ、肩こりや頭痛、腰痛、顔のゆがみなど、 全身的に影響が及びます。

4.人工的な歯で補う治療には3種類あります

人工的な歯で補う治療には3種類あります

抜けた歯を補うため、 部分入れ歯を作ります
奥歯の部分入れ歯の治療の流れを説明します。

他の治療法との違い
治療方法 治療概要 硬いものが噛める 違和感がない 美しい仕上がり 保険適用がある 本物の歯に近い 噛み心地 歯の移動
インプラント 歯の根の代わりになるチタンの棒を骨に埋め込み、その上に人工の歯を被せていく方法
ブリッジ 失った歯の両側の歯を削り、冠を橋渡しすることによって失った歯を補う方法
部分入れ歯 失った歯の周囲の歯に金属の留め金を付けて取り外し可能な人工の歯を留める方法
総入れ歯 取り外し可能な人工の歯を顎の上に載せる方法
※材料等に応じて

※材料等に応じて

※材料等に応じて
それぞれの治療のメリットとデメリット
治療の種類 メリット デメリット
入れ歯 一般的な治療法なので、簡単に治療を受けることができる。
  • 噛み心地が悪い場合がある。硬い食べ物は噛みにくい。
  • 人によっては違和感がある。
  • 発音に影響が出る場合がある。
  • 見た目が悪くなる場合がある。
ブリッジ 見た目が良い。
  • ブリッジを固定するために、抜けた箇所の周囲の健康な歯を削る必要がある。
  • 抜けた部分の骨が痩せていく場合がある。
  • 発音に影響が出る場合がある。
インプラント
  • 自分の歯と同じ感覚で食べ物を噛める。味や食感を感じることができる。
  • 部分治療の場合、周りの歯を傷つけない。
  • 天然の歯と変わらない自然な印象に仕上がる。
  • 顎の骨に力を加えるので、顎の骨が痩せてしまうのを防ぐ効果が期待できる。
  • 抜歯と同程度の手術が必要。
  • 重度の糖尿病などの疾患がある場合、インプラント治療が困難な場合がある。
  • 保険が適用されない自費治療である。
入れ歯のメリット

◆治療期間が比較的短期間で済む
◆ノンクラスプデンチャーのように目立たないものもある
◆1本だけでなく数本失った場合でも、一つの入れ歯で対応ができる
失った歯を補う3つの方法でも記載したように、入れ歯は上記のようなメリットがあります。
インプラントやブリッジのように固定されないため、違和感を感じた場合の修理・調整もしやすい、という事もメリットとして挙げることができるでしょう。

入れ歯のデメリット

◆食べカスが挟まりやすい
◆硬いものが食べにくい
◆保険の場合、バネなどの見た目が良くない
◆手入れに手間がかかる
一方で、入れ歯のデメリットとしては上記のようなものが良く挙げられます。
取り外すことができるという事は、逆に言うと隙間にものが挟まりやすい、ということです。お口の中はとても敏感なので、髪の毛1本入っただけでも違和感や不快感を感じてしまいます。また、硬いものが食べにくい、といったストレスも多くの方が感じられるようです。他には、保険の総入れ歯の場合は、熱を感じにくいため、料理そのものの味わいにも影響があると言われています。
ただし、保険外診療で利用される金属床(きんぞくしょう)の入れ歯であれば、熱さもしっかり伝わるのでこのデメリットは解消されるでしょう。

このページのトップへ

ご相談・ご予約
無料カウンセリングなど、お気軽にどうぞ!

018-836-0968休日:日曜・祝日
診療時間:9:00〜12:30 / 14:00〜17:30